今年度から新たに「大学入学共通テスト」が始まります。センター試験と何が変わるのか、英語の変更点をまとめます
共通テストで課される英語は「リーディング」と「リスニング」です。センター試験と違う点を大きく3つ挙げることができます。
①配点の変更
英語:筆記200点・リスニング50点⇒リーディング100点・リスニング100点
②リーディング
「読み(読解)」を中心とした出題(発音、アクセント、語句整序は出題されない)
③リスニング
・1回読みと2回読みの両方が出題(難度の高い問題ほど1回読みになる可能性あり)
・配点の変更に伴い、問題量が増える可能性がある(センター試験よりも小問10題程度)
それほど変化していないように見えますが、実は結構違います。
例えば、リーディングは読み中心の出題となるため、現在のセンター試験よりも“読む”量が増えるにも関わらず、試験時間には変更がないことから、これまで以上に時間配分を考えて試験に臨む必要があります。
一方、リスニングも配点変更により問題量が増えることから、今までは全て2回読み上げていたものが1回だけの問題も出題されます。そのため、センター試験以上に正確に聞き取る力が試されます。また、リスニングは「多様性」という観点から、様々な国籍の英語が流れる予定ですので、その点を踏まえてトレーニングを積むと良いかもしれません。
※共通テストにおける出題のポイント
(1) 実際のコミュニケーションを想定した明確な場面、目的、状況を設定。
(2) CEFRのA1からB1までの問題を組み合わせて出題。
(3) 要点を把握する問題、複数の情報を統合して答える問題、読み取った(聞き取った)情報と図表からの情報を統合させて答える問題など、思考力・判断力を試す問題を出題。
(4) リーディングでは「読むこと」の力を把握することを目的とし、発音、アクセント、語句整序などの問題は出題しない。
(5) リスニングについてはアメリカ英語に加えて、場面設定によってイギリス英語を使用。また、1回読みと2回読みが混在する構成で実施し検証する。